弁護士 谷脇 裕子
2014年01月21日(火)
言葉について
クリス・ハートさんというシンガーをご存じでしょうか。最近は紅白にも出場されたので知っている方も多いかもしれません。
以前、あるテレビ番組を何気なく見ていると、日本語をテーマにトークがなされており、クリスさんが流ちょうな日本語で、「ありがとう」という日本語の美しさ、奥深さについて、目をキラキラさせながら語っていました。その後、デビュー曲の「home」という曲を歌っているのを聞き、言葉自体の美しさをかみしめるように、ひと言一言大切に歌う透き通った歌声に、一瞬にしてファンになりました。J-POPのカバー・アルバムが発売されていると知り、早速購入。選曲もさることながら、紡ぎ出される言葉のひと言一言がメロディーに乗ってまっすぐ心に届いてくるようでした。
彼は、歌う歌詞の単語一つひとつを改めて辞書などで調べ、たとえば「ありがとう」という言葉についても様々なニュアンスの中からそのフレーズに相応しい「ありがとう」をイメージし、そのイメージに相応しい声音、声量、ブレスの置き方などを選択しているのだそうです。
私自身、日本語という言葉の持つ固有の響きや美しさについて、特に意識したことはありませんでしたが、外国人シンガーによってそれを教えてもらいました。
言葉は、人にとって凄まじい威力を発するものであり、感動を与えられるものであると同時に、ときに人を深く傷つけるものでもあります。
これまで、当たり前のように使ってきた日本語ですが、母国語としている者として、用いる言葉のひと言一言について、意味を深く理解し、正しく、そして大切に発していく努力をしたいと思いました(彼のように上手に歌うことはできないけれど…。)。
弁護士 谷脇裕子
弁護士 今田 健太郎
2013年12月19日(木)
東京タワー
弁護士の今田健太郎です。
つい先日、日弁連の出張で東京へ行った際、東京タワーがカラフルな色でライトアップされていました。どうやら、新聞報道によると、「オリンピック」をイメージしたライトアップをしているようです。真っ赤な東京タワーも好きですが、こういった試みもユニークでいいですね。
東京タワーといえば、私が大学で東京に出たときから、東京のシンボルマークとして燦然と輝いていたのですが、最近では、東京スカイツリーなる新名所も活況を呈しています。
個人的には、昔ながらの東京タワーが好きなのですが、建築物も時代とともに変わっていくのでしょうね。
高さは、東京タワーが333メートル、スカイツリーは634メートルとされていますが、東京タワーが、高さでは叶わないものの、スカイツリーを凌ぐほどに往来のファンを引きつけている付加価値は何でしょうか。以前、2番じゃダメなのですか?という流行語もありましたが、我々のような法律事務所も、弁護士の人数だけでは叶わない事務所に比べて、いかなる魅力的な付加価値を提供できるか、試されているところだと思います。