平成３０年１月、広島から北海道二海郡にある八雲町に、赴任致しました！

現在の八雲町は、太平洋に面する旧八雲町と、日本海に面する旧熊石町が合併してできた町で、太平洋と日本海２つの海に面する日本で唯一の町となっています。｢二海（ふたみ）郡｣という郡名も、２つの海をもつことにちなんで付けられたものです。

北海道の南部、渡島半島のほぼ中央に位置します。八雲町の基幹産業である一次産業は、農業は酪農を中心に水田・畑作等が行われており、漁業は内浦湾（通称噴火湾ともいわれる）ではホタテ養殖、日本海側ではイカ漁が盛んです。業務にあたっては酪農家さんや漁師さんに特有の事情にも気を配らなくてはならず、興味深いとともに頭を悩ませる日々です。

もっとも、私の勤務する法テラス八雲法律事務所は、八雲町だけを担当しているわけではありません。八雲簡易裁判所と寿都簡易裁判所の管轄地域を担当しており、具体的には二海郡八雲町、山越郡長万部、久遠郡せたな町、瀬棚郡今金町、寿都郡寿都町、寿都郡黒松内、島牧郡島牧村です。東京都よりも広いこれらの地域には、私を含めて弁護士が２人しかおらず、いわゆる司法過疎地域に該当します。

弁護士業の基本である法律相談や事件の代理が業務の中枢を占めることは変わりありませんが、弁護士２人が実際に処理できる件数には限界があるので、それだけでは必ずしも十分とはいえません。市民の皆様が自ら法や裁判所を活用できるようになっていただくために、行政機関と連携をしたり、講演活動をすることも、重要な業務となっています。

また、遠方にお住まいの方で、法律相談のために来所するのが困難な方に対しては、弁護士の方が出向いてご自宅や公共施設で相談を受けるという出張法律相談なども積極的に行っています。

私は東京より北に住むのは初めてで、北海道の冬に不安を感じていました。しかし、実際に住んでみると、寒さ以上に、真っ白な世界の美しさに魅了されています。見知らぬ土地に一人、悩みや不安に直面することもありますが、そういうとき、私が思い出すのはあすかの先生方と過ごした日々です。三つ子の魂百までという言葉がありますが、私の弁護士としてのよりどころはいつまでもあすかになると思います。

法テラス八雲法律事務所

〒049-3106 北海道二海郡八雲町富士見町21-1

JR「八雲」駅から徒歩3分あるいは函館バス「八雲駅前」停留所から徒歩3分

業務時間　平日 9:00～17:00

（土日及び祝日は業務をおこなっておりません。）